私は特別支援学校の教員として37年間勤めました。定年退職後、大学の業務支援室という部署で軽度の障害の成人の方々と一緒に2年間、指導員として勤めました。
ここでの一年目を終えたとき、今まで経験してきた心理学分野の知識を整理したいと思いました。
2017年4月からヒューマンアカデミーのメンタルケア心理士総合講座(カウンセリング実技実践付)を受講することにしました。これまで現場で培ってきた知識を資格という形にしたいと思ったことが挑戦するきっかけとなりました。
日々の仕事もあり、学習できる時間は不定期でしたが、レポートを作成する中で、テキストを何度も読みかえし、図書館で関連図書を借りて読んだり、発達心理学の本を読みかえしたりしました。
2018年4月からは学習時間を確保するのと私自身がメンタル面で弱ってしまったため、特別支援学校でハーフタイム勤務をすることとしました。
おかげで2018年12月にはメンタルケア心理専門士までの学習を修了することが出来ました。
試験対策としては提出したレポートを通して自分が苦手とするところをノートに整理しました。試験方法もこころ検定となったため問題集を取り寄せ、再度、テキストをみ直して試験に挑みました。
精神解剖生理学では、肢体不自由、視覚障害の分野を、精神医科学基礎やカウンセリング基本技法の学習では退職後の勤めの中での活動に役立てることができました。
個人的にはメンタルケア心理専門士の学習が参考になりました。まだまだ知識の系統化ができていないので、再度整理をし、自分なりの形にしたいと思っています。
今回、2級合格を機に夏に1級受験をと考えています。この4月から大学でフルタイムの勤務になるので一つ一つの分野を自分なりに整理し、きちんと人に伝わるわかり易い工夫をしていきたいと思います。
経験によって得られる知識は貴重です。それをより確かなものにする基礎知識を体験者の立場で整理できればと思います。
この講座で学び、得たものを自分なりに再構成して、次世代を担う学生さん方に伝えていくことができればうれしいです。私もいい年になりましたが、「人間、死ぬまで修行」を胸に今後も人生を楽しんでいきたいと思います。